弦について - ヘルプ

もくじ

弦の選び方

弦のキャラクターは大まかには芯材(コア)の材質と巻線材の材質によって決まると言えます。各社様々な素材を用いて最適の効果を発揮するよう独自の工夫をしています。これが、弦の個性となります。弦の機能は音量、音質、レスポンス、安定性、耐久性などのファクター、そしてそれらのバランスと楽器との相性で評価できます。各ブランドの特徴は商品詳細に記載しておりますので、ご参考にしてください。

芯材について

以下に芯材を3種類に分類してそれぞれの特徴をご説明します。

巻線材について

現代のほとんどの弦は張力や耐久性を向上させるために細い金属を巻きつけてあります。この巻線材には様々な材質が用いられていますが、その性質により弦の機能にも差が出ます。大まかに傾向を述べれば、比重が大きいと張力が上がり、音に張りが出ます。言い換えれば、強く、大きい音が得られます。また、柔らかい金属ほど複雑な倍音成分を発するため、豊かな音色が得られます。

もちろん芯材の材質や太さとのバランスもありますので、巻線材の材質だけで弦の性質が決まるわけではありませんが、同ブランドで巻線材が異なる設定がある場合など、ひとつの目安になります。以下に巻線材に用いられる主要な金属の性質をまとめます。

材質アルミクロムタングステンニッケルチタン
比重19.310.59.02.77.219.38.94.5
モース硬2.52.73.02.99.07.03.5-
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エンドタイプについて

ヴァイオリンのE線およびヴィオラのA線はテールピース側の形状にループ、ボールの2種類の設定があります。これは、1番線にアジャスターを用いることが多く、アジャスターに取りつけられるように複数の形を用意する必要があるからです。ブランドによって両方の形状を選べたり、片方の設定しかなかったりとまちまちなので、エンドタイプをご確認の上(商品詳細画面に表示があります)カートに入れてください。

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ゲージについて

同一ブランド内で弦の太さまたは硬さを変えた設定がなされている場合があります。これをゲージと呼びます。ゲージの呼称はメーカーにより様々ですが、標準より太いもの、硬いものはStrong、Stark、Forteといった呼称が多く、細いもの、柔らかいものはLight、Weich、Dolceなどとされています。

一般により強い音、音量が欲しい場合に太い弦、硬い弦を、逆に柔らかい音が欲しい場合は細い弦、柔らかい弦を選びます。しかしながら、すべてのブランドは最もバランスの良い響きを得られるポイントを標準ゲージとしているため、単純にゲージだけを変えても狙った通りの効果が得られることは少ないようです。

ゲージを強い方向にふると、発音しにくくなることがあります。ゲージを弱い方向にふると音色の明瞭さが失われる場合があります。ひとつのブランドにこだわってゲージを変えるより、より楽器との相性の良いブランドを探した方が狙った効果を得られる場合が多いようです。エフストリングスでは、初めてご購入になるブランドでは標準ゲージをお奨めします。

ヴィオラの場合、標準の弦は42cm前後のヴィオラを基準に設定されているため、サイズの小さな楽器には強いゲージを選択する方法もあります。また、ヴァイオリンのE線のハイポジションなどが奇麗に発音しない場合、ゲージを下げると良い効果を得られる場合があります。その他、楽器の特質を勘案しながら特別な効果を得たい場合にゲージをご選択ください。

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