ビオラ弦の売上トップテンを年ごとに集計しました。時系列にご覧いただくとトレンドも読み取れます。
ビオラ弦でもドミナント一強なのはバイオリンと同じです。エフストリングスの売上実績では本数ベースの集計でトップの座を明け渡した年は3回(うち1回は2位)、金額ベースの集計でトップ陥落の年は7回(うち5回は2位)となっています。ここ3年は本数・金額ともに、ドミナントだけでビオラ弦全体の過半数を占めており、強さを発揮しています。ただビオラの場合、異変がある年はドミナントでもかなり下位に沈むことがあります。2004年、2007年にビオラ界に何が起こったのかは謎です。
ドミナント以外で1位を取得したのはザイエックス(本数ベースで2回、金額ベースで1回)、コレルリアリアンス(本数ベースで1回、金額ベースで2回)、オリーブ(金額ベースで2回)、エヴァ・ピラッツィ(金額ベースで1回)、オブリガート(金額ベースで1回)となっています。この中でオブリガートは、3位以内の取得回数が本数ベースで12回、金額ベースで14回と、安定性の光る結果となっており、ドミナントに次ぐビオラの定番弦と言ってよいでしょう。